新型コロナのために、令和3年の米沢上杉雪灯篭まつりは中止となりましたが、米沢市諸仏町にある山建工業株式会社(伊藤英雄社長)では、社員が延べ20人掛かりで今年も15回目となる巨大な雪灯篭を製作しました。
米沢市は過去2年降雪量がほとんどなく、山から雪を持ってくるなど、雪灯篭を製作するにも困難を極めましたが、今冬は12月から降雪があり、雪不足の心配は全く必要がない状況となっています。
同社では2月9日から製作を開始し、まず木製ボードで四角の枠を作り、その中に雪を入れて上から踏み固めるました。数日そのままに放置すると夜間の気温が氷点下まで下がって雪がガンガンに固まり、「トウフ」と呼ばれるものが出来上がります。
2月12日、トウフをスコップで灯篭の形に削ってほぼ完成しました。完成した雪灯篭は高さが約5メートルにも達するもので、米沢市で作られる雪灯篭としては毎年最大規模のものとなっています。13日は重機を使用して土台の整地や、キャラクターのトトロとネコバスの雪像を作っていました。
雪灯篭は気温が低い状態が続けば、1週間位持つということです。雪灯篭作りを通じて、社員のレクリエーションと団結心を培っているようでした。