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東日本大震災から10年目を迎えた3月11日、伝国の杜置賜文化ホール(米沢市)で「令和2年度東日本大震災復興祈念事業(米沢会場)」が開催されました。
この事業は、犠牲となられた方々を追悼し、被災地・被災者を始めとする東北全体の復興・再生と、被災者と山形県民の交流を図ろうと大震災の翌年より毎年開催されてきましたが、昨年は新型コロナにより中止となり今年は2年ぶりの開催です。
感染防止対策として一般の参加を取りやめ、実行委員会関係者のみとしました。そのため、米沢市のケーブルテレビとFMラジオ局、長井市のFMラジオ局の中継と、ユーチューブでの配信が行われました。
午後2時から始まった追悼式では、はじめにボランティア山形代表理事で米沢会場実行委員長の井上肇氏が主催者を代表して挨拶を行い、東日本大震災を風化させない決意を述べました。
続いて、来賓の挨拶や、過去に米沢会場でコンサートに出演したゲストがビデオメッセージを寄せました。地震が発生した午後2時46分には、全員で1分間の黙祷を捧げました。
避難者を代表して、原発事故を機に福島市から南陽市に避難している高橋陽子さん(NPO法人PONTE代表)が、避難した理由や現在までの生活について述べました。また米沢市にある避難者支援センター「おいで」事務局長の上野寛さんが「避難者の現状報告」を行いました。
式典後に行われた復興の集いでは、山形県出身の歌手朝倉さやさんが東京からリモート出演で歌を披露し、被災者や避難者らを勇気づけました。