高畠町にある山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館(渋谷孝雄館長)で、例年ゴールデンウィークに開催している「赤ちゃんの手形をつくろう」が、5月3日から5月5日まで開催されました。同館のこのイベントは20年の歴史になります。
昨年は新型コロナの影響で8月に延期しましたが、今年は感染防止の種々の対策や、県内在住者を中心に3日間で約200組予約限定として開催したものです。
縄文時代の遺跡から一種の宗教的儀礼とされる乳児の「手形・足形付き土製品」が出土したことがありますが、これは乳児の死亡率が高く出産の無事や育児の安全を願ったものと考えられています。
粘土を手で揉んで柔らかくしたあと、平らにならして赤ちゃんの到着を待ちます。お父さんやお母さんに抱っこされた赤ちゃんが、係員に手伝ってもらって手や足を粘土に押し付けると、可愛らしい手形、足形が取れました。
採取した手形は、同館で約1か月乾燥させてから高畠町陶芸同好会の協力のもと焼成し、8月1日以降に完成品を渡す予定となっています。
問合せ TEL 0238−52−2585
※今年第2回目の「赤ちゃんの手形をつくろう」:8月10日〜8月12日
参加費:500円(手形代)、希望者には桐箱が用意(桐箱600円〜)