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「最上川流域の紅花」の価値を県民や訪れた人に知ってもらい、同遺産への認定を県民一丸となって目指す機運を高めようと、山形県紅花振興協議会(会長 吉村美栄子知事)が申請した世界農業遺産への認定申請が今年2月に承認されました。これを受けて、紅花栽培に力を入れている米沢市山上地区で、6月14日、「最上川源流よねざわ紅花まつり実行委員会」が設立されました。
紅花は中東地域が発祥の地とされ、シルクロードを通って中国に渡り、日本に伝搬されました。江戸時代、山形は最上川に沿って紅花が植えられ、紅もちに加工し、京都に染料や口紅の材料として高値で出荷されました。米沢藩でも重要産品として生産されたことから、このような歴史と伝統のある紅花の魅力を発信し、米沢市独自の取り組みを行うことで、次世代への継承と地域社会、経済の活性化を目指しています。県内での生産面積は、白鷹町についで米沢市が2番目の大きさとなっています。
続いて議事に移り、規約の承認、役員の選任では、実行委員長にボランティアエビガサワ代表の鈴木彰一氏、事務局長にボランティアエビガサワの高橋三男氏を選任しました。実行委員会の中には、山形大学、米沢女子短期大学、米沢栄養大学などの学生団体を含む18団体が参加しています。
事業では、紅花の認知度を高める事業として、令和3年7月17日〜18日に、山上地区の「海老ケ沢べにばな愛ランド」を会場に、最上川源流よねざわ紅花まつりを開催します。
7月17日は、10時からオープニングセレモニーを開催し、19時からは「紅花×チェンバロ×竹あかり」の夕べを開催し、米沢市IJU応援大使の福田直樹さんがチェンバロ演奏を行います。また二日間に渡り、ステージイベントが繰り広げられます。
他に、紅花摘み体験(有料)、紅花染め体験(有料)、刺し子体験、竹あかりづくり体験、棒杭市、紅花料理の試食ブース、小中学校で栽培したプランター展示、紅花畑のライトアップを予定しています。
今年度の事業としては、公式FBページを開設し、SNSを活用した紅花栽培に関する情報発信を行います。他に、紅花栽培研修会の開催や、紅花栽培に関する指導・サポートを行っていくことにしています。令和3年度の予算は20万円を計上しました。