市立米沢図書館では、9月25日から10月27日まで、「図書館の絵図展7 明治初期の興譲館平面図とC.H.ダラス」と題して、先人顕彰コーナーにおいて展覧会を開催しています。
イギリス人のチャールズ・ヘンリー・ダラスは、米沢に設立された興譲館洋学舎に語学教師として招聘され、明治4年(1871)10月に着任し、3年半にわたり米沢の青年に欧米の学問を教授しました。
藩校興譲館は、安永5年(1776)に元細工町(現在の医師会館周辺)に開校しましたが、元治元年(1864)、大火で類焼し、その後、武芸所が建っていた門東町御屋敷(現在の市民文化会館やまちなか駐車場周辺)に再建されました。
今回、市立米沢図書館が初めて展示した「興譲館平面図(明治初期)」は、C.H.ダラスが教えた洋学舎の位置として、北西にある建物が「洋学北教授場」、西にある建物が「洋学西教授場」と記されており、C.H.ダラスはここで教えたものと考えられます。「洋学北教授場」の大きさは、4間×15間の建坪60坪の広さでした。
C.H.ダラスの住居は、学校内に建てられたとされていますが、今回展示された興譲館平面図には、その住居は記載がなく正確な場所は特定できていません。
興譲館洋学舎があった周辺の写真も展示し、C.H.ダラスが米沢に来た150年前の当時を偲ばせる内容となっています。