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竹田 歴史講座

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やまがた県南アマチュア無線クラブ、市民向け新春講演


 

 やまがた県南アマチュア無線クラブ(澁谷信行会長)が主催する「新春講演」が1月9日、置賜総合文化センターで行われました。このイベントは、アマチュア無線の活動を広く市民に知ってもらおうと開催したもので、第一級陸上無線技術士の資格を有する同クラブ会員の玉橋博幸さんが講師となり、「朝ドラにも登場した《コミュニティFM》・・・って何?」をテーマに、1時間半にわたり講演を行いました。
 コミュニティFM放送局は、特定市町村放送局に位置付けられ、地域に密着した情報を提供し、豊かで安全なまちづくりに貢献できるように、平成4年1月に制度化されたもので、市区町村単位で免許が与えられる民間放送局です。現在、山形県内では山形、酒田、米沢、長井、新庄の5市にあります。空中線電力は20W以下、必要な放送エリアをカバーできる必要最小限のものという制約のもとで、総務大臣の免許を受けて運用がなされています。平成31年1月、無線従事者の操作及び監督の範囲に関して要件が緩和され従来求められていた資格の下位資格でも管理が可能となりました。
 玉橋さんは、米沢市にあるコミュニティFM放送局「エフエムNCVおきたまGO!」の設立経緯を説明しました。同放送局は、2011年に発生した東日本大震災で被災地が通信網が使えない状態となり、情報伝達手段としてのラジオの有効性が見直され、地元でケーブルテレビを経営するNCVがコミュニティFMの開局を検討している時に、米沢市商店街連盟から「買い得情報などを発信できるコミュニティFMが欲しい」という話が出て地域から開局の機運が高まり、2012年に「FM設立協議会」が官民で設立され、同年12月に、NCVが運営するFM局として開局しました。
 現在、「エフエムNCVおきたまGO!」は、周波数が83.4MHz、送信所は天元台に設置されて、米沢市、南陽市、高畠町、川西町をカバーしています。災害時には、必要な情報を迅速に住民に届けるため、総務省の許可を受けて臨時災害放送局としての役割を担うことを使命にしています。玉橋さんはスタジオを訪問し、設備などの紹介、電波伝搬の問題から一時、南陽市役所に中継所を設置したことなど説明しました。
 続いて、会員の佐藤徳昭さんが電波法施行規則等の改正をテーマに講演し、アマチュア無線が災害時等の非常通信や社会貢献活動への活用が可能になることなどを説明しました。