国では、毎年1月26日を「文化財防火デー」と定め、先人の残した重要な文化財を火災や災害等から守るため、全国的に文化財防火運動を展開しています。これは昭和24年1月26日、奈良県の法隆寺金堂から出火し、国宝の十二面壁画の大半が焼損したことを契機に、昭和30年1月26日に「文化財防火デー」が制定されたことに因むもので、今年で68回目を迎えます。
米沢市は文化財に対する防火思想の高揚を図るため、1月26日、米沢市窪田町窪田にある千眼寺(鈴木一志住職)を対象とした火災防ぎょ訓練を行いました。千眼寺には、山形県が指定する仏像2体の文化財が所蔵されています。
この日の火災防ぎょ訓練では、千眼寺境内の立木に落雷、火災が発生し、折からの強風に煽られ火の粉が飛散して、千眼寺への延焼の恐れがあるという想定で行われました。この日の訓練には、米沢市消防団第11分団、第14分団、および米沢消防署から指揮車、水槽車など消防車両8台が出動し、消防関係者ら30人余りが参加しました。千眼寺関係者と消防署員が、文化財に摸した箱を搬出し、火災防ぎょ位置で放水し、さらに指揮車のサイレンを合図に一斉放水が実施されました。
訓練の最期に閉会式が行われ、挨拶と講評が行われました。