米沢市中央一丁目にある老舗割烹の株式会社志ん柳(椛沢一弘 代表取締役)で、2月22日、"地域食材のすばらしさの再発見と発信"を目的に、「志ん柳 調理コンテスト」が開催されました。
同社は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛やまん延防止等重点措置などにより、客足の減少で営業的に大きな打撃を受けています。このような状況の中で、調理に携わる人の手の空く時間に、地域の食材を使ってお客様に喜ばれる料理が作れないか検討した結果、社内の調理師のスキルアップと調理研究を併せて、第1回の調理コンテストを実施したものです。
この日のコンテストには、同社の調理師4名とパート従業員1名の5人がエントリーし、約1か月かけて作った食後のスイーツが出品されました。5人は審査を前に、作品への思い、使った材料、苦労した点など、作品をアピールしました。
実際に昼食を取った後に、同社料理長や社外からの審査員計12名が審査にあたり、デザート5品を試食して、「見栄え」、「味や食感」、「独創性、アイディア」、「米沢(置賜)地域の要素」の5項目を各5点満点で採点し順位を決めました。審査員たちは一品ごとに匂いや味など慎重に採点していました。
最優秀賞は椛沢純さん、優秀賞は八巻学さんが選ばれました。同社ではこのコンテストの最優秀賞や優秀賞を同店のデザートとして採用するほか、同店がある一ツ木通り商店街の菓子店とコラボして通販商品として開拓していく予定です。