川西町大字上小松のヤマザワ川西店南出入り口で、10月10日、「美女の松記念碑」建立除幕式が行われました。
かつて、上小松の萩野街道の中ごろに「美女の松」と呼ばれる枝ぶりの美しい赤松の大木があり、「美女木」の地名の由来になっています。平家物語に登場する源氏方の武将、熊谷直実の娘、鶴千代が直実の没後に当地を訪れ、手向けのために松の一枝を手折り挿したことが始まりとされ、江戸時代後期に発刊された『米澤地名選』にも紹介されて、街道を通る人の道しるべとなっていました。
昭和51年に枯れた初代「美女の松」は、幹周りが2.7メートルあり、樹齢は300年とされ、2代目の松も平成30年に枯れてしまい、現在は伐採された切り株だけが残っています。
令和3年3月、同地に松の由来を記した看板が設置され、今回、川西昔ばなしの会を中心とする「美女の松記念碑建立実行委員会」(小林幸子実行委員長)が企業や団体、個人からの寄付を集めて石碑を建立、「美女の松」の由来や伝説を後世に伝えていくことにしたものです。
石碑は高畠石の土台の上に建てられ、高さは1.8メートルあり、上小松在住の小関脩翠(脩太郎)氏が「美女の松記念碑」と揮毫して、切り株と看板の傍に建立されました。
除幕式では神事が行われ、小林幸子さんや原田俊二川西町長らが除幕を行い、玉串を捧げました。
小林幸子さんは、令和3年4月13日、自身が制作した紙芝居『美女木伝説』を川西町に寄贈しています。
http://www.yonezawa-np.jp/html/newsmovie/2021_1H/20210415mov1.html