米沢市の上杉神社周辺の史蹟保存や歴史の伝承活動などを行う米沢御堀端史蹟保存会(関原謙一会長)は、10月10日、松川河川敷で「上杉衆 これぞ芋煮会」を開催しました。
このイベントは、町おこしの一環として地域の歴史的魅力を新しい形で発信することや、会員同士の親睦を目的に開催したもので、米沢市国際交流員の外国人などを含む当日は80人が参加しました。
戦国時代、越後国魚沼郡大井田郷を拠点にしていた大井田氏は、上田長尾氏と同盟関係を結び、御館の乱で上田衆として上杉景勝方について戦いました。芋煮会の謂れは、一族が旧暦の8月15日に魚沼を去ることになり、その別れを惜しむ人々が里芋などを持ち寄り、一族の息災と、戦いで亡くなった先人の鎮魂を願い、屋外で芋煮の宴を開いたという歴史に因んでいます。
芋煮は竈に火を焚いて、米沢牛、里芋、こんにゃく、豆腐、ごぼう、きのこ、ネギなどが入り、屋外で食べる芋煮はまた格別で、参加者は何杯もお代わりをしていました。