山形県表具内装組合連合会(佐藤茂三会長)が主催する第53回表装内装展が、6月2日から4日まで、よねざわ市民ギャラリー「ナセBA」で開催されています。現代の住空間に欠かすことのできない襖、壁紙施工、そして掛け軸、額、屏風などの表装内装の技術や伝統を紹介するものです。
建築様式が多様化する中で、新しい時代の求めに応えるための新しい工夫や、伝統ある表装や内装を伝承していく上での意気込みを感じさせる内容となっています。出品されたものは、掛け軸、額装、屏風、またパネルで、山形県内ほか、東北ブロック5県からの18点を含む約70点が展示されています。
掛け軸では、菅原白龍、下條桂谷といった作家の作品の持つ個性を浮き出させる表装に、職人としての高い技術と感性を感じます。また赤を主体にした表装では、若者の情熱を表現した奇抜な表装が目を見張りました。初日には、東北芸術工科大学の学生らが制作者から技術に関しての解説を受けていました。
入場無料で、最終日は午後4時までとなっています。