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龍生派山形県支部(阿部玲朋支部長)の創立70周年を記念するいけばな展が、令和5年5月13日と14日の2日間、山形市にある山形美術館で開催されました。
龍生派は、1886年に初代家元吉村華芸(かうん)が創流してから2021年で135周年を迎え、現在、全国に52支部と、東京及び近郊の11地区で活動を行っています。龍生派のいけばなは、ふと手に取った花や枝を自分自身の目でとらえ、そこから得た感動を元にいけていく「植物の貌(かお)」という考え方を提唱し、龍生派のいけばなのベースとなっています。
会場には85人による79点の作品が展示され、〜花ひらり、風ふわり〜をテーマに、創流以来伝承されてきた「古典華」や、作者が「植物の貌」と向き合いながらいけた自由花などが展示され、華やいだ雰囲気が漂っていました。
特に、L字の構造物に合わせたいけばなは、斬新ないけばなの世界を表現していました。
初日の13日は、龍生派家元4代目の吉村華洲(かしゅう)氏が来場し、会員らといけばなの出来栄えなどを話し合ったりしていました。2日間の入場者は1,500人を数えました。