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竹田 歴史講座

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(公財)農村文化研究所敷地内に草木塔、飯豊山碑建立




 米沢市六郷町にある公益財団法人農村文化研究所敷地内に、草木塔と飯豊山碑が建立され、8月5日、建立除幕式が行われました。
 同研究所は置賜地方の暮らしを支えた民具などを収集、保存、展示する民俗資料館を50年以上にわたり運営してきましたが、この度、雪国置賜地方の地で先人たちが懸命に生きた証としての「草木供養塔」と「飯豊山碑」を国指定重要有形民俗文化財である「行屋」の脇に設置し、共生と再生という精神文化を未来に伝承しようとするものです。
 草木塔は米沢市田沢地区を発祥としていて、木を切り出したり、山の幸など人々の生活になくてはならないものを与えてくれる自然の山々に対して、大きな石に「草木塔」と彫り、崇敬と畏敬、感謝の念を表しました。
 また飯豊山は修験を行う信仰の山として知られ、戦前までは行屋で身を清めた若者が飯豊山に登り、成人になる儀式としての修行を行いました。
 建立除幕式では、主催者として農村文化研究所の遠藤宏三理事長、佐野賢治所長らがあいさつを行い、建立を祝いました。建立にあたっては、総事業費170万円を一般からの寄付金でまかないました。
 同日午後に行われた第36回農村文化ゼミナールでは、「シンポジウム草木塔再考」をテーマに、6人が発表を行い、討論会を行いました。