川西町は、令和5年4月に「オーガニックビレッジ」を宣言し、「農・食・学」の3本柱を軸に環境保全と健康長寿社会の実現を目指しています。
その一環として、川西町玉庭を会場に7月31日、(株)菌ちゃんふぁーむ代表取締役で、NPO大地といのちの会理事長の吉田俊道氏を迎えて、同町の農家や町外の一般参加者を対象にした「丸太高畝栽培講習会」が開催されました。
吉田氏は、長崎県在住で、平成8年に有機農家として新規参入し、平成21年には、内閣府から食育推進ボランティア賞を受賞しました。生ごみを使った土づくりや有機野菜の栽培と収穫を通して、命の結びつきを学ぶ食農教育や「丸太高畝栽培法」などで、全国で講演を行い講演回数は2800回を超えます。昨年12月、川西町フレンドリープラザで行われた「食と農と健康を考えるイベント」では、「人の健康と菌の関係性(腸内環境)」と題して講演を行いました。
丸太高畝栽培講習会では、はじめに畑に溝を掘っていき、そこに伐採後数年経過して表面に白い菌が付着した丸太を埋めました。次に農業機械を使用して土を被せていき、高い畝を作りました。水を撒いて(雨が降って)からビニールシートを被せ、野菜を植える部分を一定間隔で丸く穴を開けていきました。
吉田氏によれば、この丸太高畝栽培法では化学肥料を播いたものと違い、丸太から作り出される有機肥料分が長く維持され、野菜を収穫してもすぐに次の苗を植えることが可能だと話していました。参加者は、熱心に吉田氏の話を聞きながら、実際に土づくりの実践を学んでいました。
つづいて、玉庭公民館に移動して、吉田氏の取り組む有機農業の内容をスライドで学びました。