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沢庵漬けの創案者である沢庵禅師の遺徳を偲ぶ供養祭と漬け込み式が11月26日、上山市にある春雨庵で行われました。主催したのは、山形県漬物協同組合(鈴木尚彦理事長)です。
沢庵禅師は、江戸幕府が行った宗教統制の元和法度や紫衣事件に抗議したことから、京都大徳寺153世の地位を追われ、寛永6年(1629)8月、上山に流されました。上山藩主は小庵を建てて住まわせ、沢庵禅師は「春雨庵」と名付けて、足かけ4年この地に住みました。
近郊の農家からもらった大根や様々な野菜を一人では食べきれないことから、干して糠に漬けた「たくわえ漬け」が沢庵漬けの始まりとされています。
午前10時30分から春雨庵で、沢庵禅師供養祭が行われました。
続いて、山形県漬物協同組合員、地元子供会、女将会、旅館組合の会員らが漬け込み式を行いました。当日は25kgの干し大根を4kgの米糠と塩で漬け込みました。漬けてから2か月位で食べられるそうです。参加者には、湯漬けたくあんの試食会が行われました。
また大根輪投げ大会では、大根に見事輪が入った人には、漬物の景品がプレゼントされました。