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安部三十郎氏、紙芝居等で米沢精神を伝える活動を旗揚げ




 元米沢市長の安部三十郎氏はこのほど、日本中に誇れる米沢精神を次世代に伝えようと、「白馬の騎士社」を立ち上げ、3月20日、佐氏泉会館(米沢市駅前)で紙芝居による旗揚げ公演を行いました。
 米沢には、「伝国の辞」によって一国の指導者のあるべき姿を示した上杉鷹山をはじめとする多くの模範となる人物を輩出しています。また現代においても彼らの精神の流れを汲む数多くの米沢の先人たちがいます。
 安部氏は、「上杉鷹山公NHKが大河ドラマ化をすすめる会」(米沢市で2022年に設立)の活動に取り組むほか、所属するおしょうしなガイドの会で、3年前から観光客に対して松が岬公園の上杉鷹山像の前で紙芝居を行ってきました。今回、その活動をさらに発展させて、米沢精神をいろいろな手法で次世代に伝え、将来的にはNPO法人にしたいと考えています。
 当日は、安部三十郎ファンとも言える60名を超える観客が集まり、1時間あまりにわたって、「上杉三代」、「鷹山公物語」、「細井平洲先生 先施の教え」の紙芝居3作を上演しました。
「上杉三代」では、川中島の戦いでの宿敵武田信玄に塩を送り、「敵に塩を送る」のことわざを生んだ上杉謙信や、幕府に対して「当領内には一人の切支丹も御座無く候」と答えて切支丹処刑を拒んだ上杉景勝の歴史などを語りました。
 「鷹山公物語」では、刈り上げた稲が雨に降られそうになっているのを見て、上杉鷹山自らが農家のおばあさんを手伝い、そのお礼におばあさんがお城に刈り上げ餅を持って行くと、それがお殿様だったと知ってびっくりする話も出てきます。
「細井平洲先生 先施の教え」では、病気で20歳で亡くなった早紀さんという女性が書き上げた絵本を元にした紙芝居です。誰か助ける人を待っている前に、人に良いことをしようと呼びかける内容で、結婚式の前日にドレスの注文を受けた芋虫ですが、とても間に合いません。そこに蜘蛛さんが手伝ってドレスは完成するという物語で、心がほっこりしてきます。
 最後に、吟道岳鷹会の目崎みち子さんが上杉鷹山「伝国の辞」、細井平洲「深緑」の詩吟を披露しました。