米沢市出身で、日展山形会会員、絵画団体「煌彩会」会長である売間信章氏の油絵展「洋画家売間信章の世界展〜煌めく色彩のシンフォニー〜」が、8月23日(金)から27日(火)まで、山形市七日町にあるギャラリー ナナビーンズで開催されています。
売間氏が同会場での油絵展の開催は、令和4年以降3年連続となるものです。同氏は1955年米沢市に生まれ、米沢市の美術団体緑光会展新人賞を皮切りに、これまで日展入選5回を数え、山形県総合美術展無鑑査となっています。
会場には、売間氏が訪れて描いたという国内外の美しい風景や色とりどりの花、オマージュなど約50点が展示されました。独特の技法を用いた細密な描写とカラフルで目を奪うような色彩感、幻想的な雰囲気を漂わせた作品が会場を満たしています。
また「蔵王御釜」、「最上川」、「鳥海山」、「月山」等山形県に因んだ題材も多く、故郷山形は売間氏の作品作りに大きなインスピレーションを与えているようです。
戦前、売間家と親交のあり、同家が所蔵する米沢出身の画家椿貞雄の作品「椿貞雄掛軸展・色紙展」も同時開催しています。椿貞雄が描いた「春夏秋冬果実図」は、イチゴ、スイカ、ブドウなどの果実が描かれていて、戦前ののどかな時代を感じるものとなっていました。
会場は午前10時から午後6時まで(最終日は午後3時まで)オープンし、期間中は作家が在廊しています。入場無料です。
問い合わせ ギャラリー ナナビーンズ(山形市七日町2−7−10)
TEL 090-2604-6000(大類)