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高畠町役場新庁舎内覧会、2日間で約800人の町民らが見学




 高畠町役場新庁舎の建設工事がこのほど終了し、3月29日午後と3月30日午前と午後に内覧会が行われました。内覧会には、町民ら約800人が訪れ、5月7日の開庁を前に新庁舎のデザインや機能に触れていました。
 新庁舎は、現庁舎の南西に位置し、正面玄関は文化ホールまほら側の南面に配置しました。建築面積は約3,825㎡、延床面積は約5,650㎡(付属棟を含む)、鉄筋コンクリート構造一部鉄骨造、地上3階の構造となっています。

 建設設計に当たっては、基本理念として「町民に寄り添った環境にやさしい安心・安全な庁舎」を掲げ、災害に強い防災庁舎や省エネ、地場産材を活用などを柱に行われました。
 1階は、各種手続きや証明書の発行など、利用頻度の高い窓口部門を配置して利便性を高めました。2階は、町長室、副町長室、教育長室のほか、総務課などの執行部門、事業部門、教育委員会、農業委員会など、また災害時に災害対策本部となる庁議室を設けるなど、町民の安心を支える防災拠点機能を配置しました。災害時の対策として、非常用自家発電機を2階に設置し、停電時は連続3日間の電源供給ができることで、役場機能を維持することが可能となっています。
 3階は、議会活動を支援する諸機能の室からなっています。議場の内装は赤を基調としたカーペットを敷いたほか、高畠町産杉材や高畠石を使用した「高畠らしさ」を感じさせます。傍聴席は議場と非常に近く、ほとんど同じ目線の高さで議場を見ることができます。3階の南側には、室内に展望デッキが設けられており、町内の田園風景や飯豊連峰を望むことができます。3階部分は、1階と2階より延床面積を小さくした分、壁面が手前に引く形となり空間ができて、建物自体からの圧迫感を感じさせません。
 
 新庁舎は、特に環境にやさしい設計となっています。まず建物では、LOW-E複合ガラス(ガス入り断熱タイプ)、壁60㎜、屋根100㎜の高断熱仕様としたことや、電気では、LED照明、人感センサー、昼光センサーなどで節電と太陽光パネル(59kw)設置による自然エネルギーの利用、さらに機械では、地中熱利用、床輻射冷暖房空調(居住域空調)、自動センサー等節水型衛生機器とするなど、種々の取り組みを行っています。
 また付属棟には、紫外線を避けて、衛生的に貯水できる木製受水槽を設置しました。受水槽は、高畠町産、山形県産の杉を使用したもので、耐震性にも優れています。
 新庁舎の開庁式は、連休明けの5月7日午前8時から行い、同8時30分から利用開始となります。