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川西町上小松にある小松皇大神社の「獅子巡行」が、9月20日に行われ、12時間余りをかけて上小松南区内約350戸の家々を練り歩きました。同神社の獅子は、長井市の黒獅子の流儀を受け継ぎ、大正末期頃に始まり戦時中も継続し、100年余りの伝統を持ちます。
朝6時、神社役員、獅子連、お囃子連などが参列して同神社本殿で出御祭(しゅつごさい)が執り行われました。獅子頭は、今年初めてとなる竹田智弘さん(45歳)、警護(けいご)は、今年で3回目となる加藤聖隆(きよたか)さん(43歳)です。獅子の中には15人の男性が入りました。
神事が終わると、竹田さんの頭に獅子頭が被せられました。お囃子連が軽快な太鼓と笛を奏で始めると、獅子は1年の眠りから覚めたようにあたりをジロッと見回し、魂が宿ったような動きを見せました。獅子の動きは、「勢い」、「振りの大きさ」、「すり足」などが基本です。小松皇大神社の「獅子」は、スピードがあり、獅子の頭の毛が左右に勢いよく返るのが特徴です。
役員や獅子連の記念撮影が終わると、早速、獅子は町中に繰り出し、各家の玄関先で待つ人々から出されたお酒やスルメ、初穂料を大きな口の中に飲み込みました。人々は、家内安全や子供の健やかな成長を願い、大きな獅子の口の中に頭を差し出しました。獅子は最後に大きく立ち上がり、口を閉じてパコーンという大きな音を鳴らしました。
獅子たちは町内の所々で休憩を取りながら、午後7時半過ぎに南区内約350戸を回り切りました。午後8時から神社鳥居前で、獅子と子供神輿が交互に登場しました。お囃子連のにぎやかな太鼓と笛の音が徐々に盛り上がり、獅子と子供神輿、さらには観客を交えて、祭りはクライマックスを迎えました。宮入りを促す警護とそれに逆らう獅子が力比べを行い、午後8時50分に獅子の足が鳥居の中に入り、遂に獅子のお宮入りとなると観衆からは拍手が起こりました。鳥居前では、獅子と警護がポーズを取り、観客は盛んに撮影を行っていました。
最後に神社本殿で還御祭(かんぎょさい)の神事を行い、神職が獅子連、お囃子連、子供神輿連に対してねぎらいの言葉をかけ、全員で万歳三唱しました。今年も神社と地区が一体となった感動のドラマが繰り広げられました。
朝方は小降りの雨に見舞われましたが、午前9時前からは晴れ上がり、主催者発表では、夜の宮入りの際の観客は約300人でした。