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竹田 歴史講座

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懐風 第四十八号



87 米沢御堀端史蹟保存会(関原謙一会長)が発行する会誌。同会は、米沢城周辺の御堀端にある多くの史跡・風致の保存、伝統ある米沢のよき風習を尊ぶ、日々の生活の中に風雅の心を求める、これらの心を常に懐に結び合って進んでいこう、という指標を掲げ活動を行っている。懐風とは、万葉集よりも先に出た漢詩集「懐風藻」(かいふうそう)に由来し、いにしえを偲ぶ心の表れとしている。
 会誌は毎年4月28日に、上杉鷹山が隠居場所とした餐霞館跡地で開催される同会の例大祭で配布されている。
第48号には19名が寄稿したが、そのほとんどが米沢の歴史文化に関連する内容である。
 石川正樹氏は、「上杉鷹山公、江戸高鍋藩邸に父・秋月種美公を見舞う」と題するもので、高鍋藩用人日記「旧記抜書」より纏めた。用人とは、高鍋藩では家老に次ぐ要職で、藩主の側近として秘書役を務めるほか、ブレーンでもあった。この「旧記抜書」は、用人日記が弘化2年に焼失する前に、用人の中村故拾左衛門が自分用に必要な事項を抜書していたものの写しで、宝暦14年から享和4年までの記録である。この中には、米沢藩と高鍋藩の往復書簡や鷹山と種茂の交流についての記事もある。鷹山公が病気の父種美公を見舞ったのは、天明7年8月のことで、その時の様子が記されている。他には9月に鷹山が将軍へのお目見えが叶ったことも記している。米沢藩側の史料とはまち違った視点で鷹山の側面が垣間見れる面白い内容である。
 他の寄稿では、斎藤秀夫氏が「米沢城の歴史」、香坂文夫氏が「板谷街道史話案内」、矢尾板操氏が「我妻栄の偉業 広くPR」など、歴史文化の話題が重厚な内容がびっしりとなっている。
 また「上杉鷹山公NHK大河ドラマ化をすすめる会」の取り組みを会長の相田治孝氏が寄稿した。

発行者 米沢御堀端史蹟保存会
発行日 令和5年4月28日

(2023年11月26日15:45配信)