![]() |
卯月定例句会
米沢俳句会
継ぎ継ぎて一目千本桜かな 石口達郎
九十九折に踏み出す一歩春の雪 磯部知子
先駆けて小庭彩る黄水仙 伊藤 勉
二度跳ねて天麩羅にされ桜蝦 小川孝子
こんこんと眠るか湧くか春山路 神原省治
春田打ち日差しやわらぐ昼下り 木村正子
接木終ゆこれより後は神頼み 佐々木昭
天気図に逆らふみちのく花の冷え 佐々木泰子
啓蟄を遅しと動く虫のあり 佐々木清子
白梅のほのかに青く潤みをり 佐藤和雄
襟元を少しゆるめる春の風 佐藤君子
一年生友だち百人いつの事 高橋寿子
はよはよと桜さっさとさき進め 田中寛子
春になり嚏(くさめ)する人彼方此方で 足沢 聡
芽吹雨一雨ごとに音残し 永井しげ子
遥かなり野山遊びの花粉症 濱田洋子
卒業生共存展望合唱す 原田芦雪
花冷えや身体を惜しみ慰める 渡部美知子
平成30年(2018)4月20日 (於)招湯苑
(2018年4月26日16:30配信)