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皐月句会
米沢俳句会
七十路の心も浮くや木の芽時 石口達郎
斜平山なでこけの跡黒々と 磯部知子
仁王門しだれ桜も花は葉に 伊藤 勉
玩具めく地球は花の中にあり 小川孝子
葉桜や畠面の緑ふくらみて 神原省治
つばくらめビルの谷間を低く飛ぶ 木村正子
笑ふ山繋ぎ越えゆく送電線 佐々木昭
笹舟を浮かべる園児夏来たる 佐々木泰子
戸締り要らぬ暮しや過疎薄暑 佐々木清子
代掻くや映る影をも濁らする 佐藤和雄
薫風や頬にやさしき畑仕事 佐藤君子
更衣タンスに白の多くあり 田中寛子
葉桜の目には優しき青さかな 足澤 聡
クッションを替へて装ほふ初夏の彩 富川静枝
母子草小径にそっと笑みており 永井しげ子
草餅や心の中の母の味 濱田洋子
種蒔きし地力と造化百花個個 原田芦雪
風薫る「令和」を迎へ孫二十歳 山口雀昭
老い入れや先を気遣ふ花の雨 渡部美智子
2019年5月18日(金)
於:米沢市西部コミュニティセンター
(2019年5月28日17:20配信)