![]() |
師走句会
米沢俳句会
おちこちにざらざらざらんと子守柿 石口達郎
数へ日や読み返へしてる喪の知らせ 磯部知子
日の射して小庭楽しや実南天 伊藤 勉
火渡りの神仏の加護面皮剥ぐ 小川孝子
冬の薔薇こずえに蕾二つ三つ 神原省治
横文字の表札の下冬の蝶 木村正子
大八州音色多様に除夜の鐘 佐々木昭
行く年や古里遠くなるばかり 佐々木清子
老いの身の薬それぞれそぞろ寒 佐藤和雄
雲流る水面に映ゆる冬もみじ 佐藤君子
初雪やゆき交ふ人の白い息 足沢 聡
名君の質素を伝う根深汁 富川静枝
駆ける子の挨拶清し今朝の冬 永井しげ子
掃き集め焚火の風情死語となり 濱田洋子
冬帽子立てり神木の樅双樹 原田芦雪
渋柿も手を加えれば甘くなり 山口雀昭
歳重ねせわしを同じ年の暮 渡部美知子
2019年(令和元)12月14日(土)
於:米沢市西部コミュニティセンター
(2019年12月27日10:30配信)