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弥生句会
米沢俳句会
のどけしや梅に鶯桜もち 石口達郎
西行も弥生の月にあくがるる 磯部知子
参道にマスクの列や春祭 伊藤勉
河豚鍋の値の高きこと旨きこと 小川孝子
啓蟄や四方潤いの色を成す 神原省治
春の日のよちよち歩き笑み零れ 木村正子
蕾二分願ひ八分の宮参り 佐々木昭
三・一一不通の線路甦える 佐々木清子
春浅し手をつなぎ漕ぐ一輪車 佐藤和雄
短かめに髪カットして春うらら 佐藤君子
水温み雪解け少し近づけり 足澤聡
春愁や流行病に鳥けもの 富川静枝
眉月や秘かな春の彩ありて 永井しげ子
摘み楽し苦味薬の蕗のとう 濱田洋子
枯るる中光輝を放つ金盃草 原田芦雪
コロナ菌いつ果てるやら霾(まな)ぐもり 山口雀昭
ひたすらに君の傍ら浅き春 渡部美智子
2020年3月21日(土)於:西部コミセン
(2020年3月26日9:45配信)