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皐月(さつき)句会
米沢俳句会
熱湯の那須の鹿の湯雷神碑 石口達郎
山間(やまあい)を夜通し巡るはたた神 磯部知子
思いきり植田に活をはたた神 伊藤 勉
はたた神はたけ耕す天の鍬 小川孝子
はたた神人智及ばぬ天を駆け 神原省治
突然の一人の留守居はたた神 木村正子
風神へ阿吽(あうん)の太鼓はたた神 佐々木昭
はたた神一喝夕餉静まれり 佐々木清子
雷神の出番と紛ふ砲術隊 佐藤和雄
突然に帽子飛ばさるはたた神 佐藤君子
はたた神湧きて踊るは夢の中 足澤 聡
地下街を抜けて西口はたた神 富川静枝
はたた神去りて夕日の美しや 永井しげ子
散歩なか帰宅を急かすはたた神 濱田洋子
不義理をば重ねし老いを日雷 原田芦雪
はたた神ママに抱きつく幼なき児 山口雀昭
はたた神紋帳で震えし幼なき日 渡部美智子
※霹靂神(はたたがみ)=激しい雷のこと。
令和2年5月16日(土) 出稿まとめ
(2020年5月16日17:40配信)