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水無月句会
米沢俳句会
写真:高畠町屋代から眺めた日の入 2020.06.10
芍薬や姉追うごとく急ぎ逝く 石口達郎
板の間に筋跡光る蝸牛 磯部知子
潮風を受けて大ゆれ朴若葉 伊藤 勉
アトリエで君も昼寝か山棟蛇(かがし) 小川孝子
すべりひゆ畠一面覆いをり 神原省治
紫陽花に残りし雨の一雫(ひとしずく) 木村正子
この石も仏のかけら草茂る 佐々木昭
蕨採り宿場名残りの峠道 佐々木清子
コロナ禍や桜満開人まばら 佐藤和雄
田植終え風の流れる心地よさ 佐藤君子
蒸し暑さから先に来て衣更え 足澤 聡
物の怪のひそむ暗がり破れ傘 富川静枝
大夕焼斜平山の裾を焦し去る 永井しげ子
コロナ禍やマスク下げれば風薫る 濱田洋子
美味メロン原産地知るや地球人 原田芦雪
イヌフグリ避けつつ歩く河川敷 山口雀昭
鮮やかな夏の緑の木々の揺れ 渡部美智子
(2020年6月24日10:40配信)