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文月句会
米沢俳句会
百合園を共に愛でし日四年過ぐ 石口達郎
藻の花も添えて夜店の金魚売 磯部知子
着く先を決めずさ迷う葛のつる 伊藤 勉
「雪の下」小人が点す祭の灯 小川孝子
焼石に水の如しや草むしる 神原省治
久々に句会始まる梅雨晴れ間 木村正子
古里はシャガールの空蛍舞ふ 佐々木昭
久に着し藍の浴衣の風を着る 佐々木清子
紫陽花や重たき雨に晴れを待つ 佐藤和雄
亡母想う庭を彩どる百合の花 佐藤君子
夏服の眩しく映える曇り空 足澤 聡
夜濯(すすぎ)や静まる街に星の綺羅(きら) 富川静枝
月見草これからずっと待ちぼうけ 永井しげ子
みはるかす青田の波や風の音 濱田洋子
雀来て遠く遠くへ飛行法 原田芦雪
朝陽受け夕日を受ける立葵 山口雀昭
葦そよぐ川辺に映ゆる夏夕日 渡部美知子
(2020年7月22日14:45配信)