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卯月句会
米沢俳句会
全山の匂ふがごとき花霞 石口達郎
梅一枝持ち来る庭師日本晴れ 磯部知子
我ひとり平行世界春の星 小川孝子
植木鉢日向に出して卯月入り 神原省治
春風や水子地蔵の風車 木村正子
花ふぶき峠越え来て止まらず 佐々木昭
春風に黄砂の混じり雲り空 佐々木清子
のどけしや園児の遠足日本晴 佐藤和雄
鍬洗う小川の水の温みけり 佐藤君子
桜咲くコロナとは言え客集う 足澤 聡
霾(つちふ)るや触れずに開くドアの鍵 富川静枝
小さき芽の息吹にそっと声をかけ 永井しげ子
コロナ苦慮繋ぐ聖火や春の空 濱田洋子
花咲いて結ばれないのは絶滅種 原田芦雪
新コロナ黄砂も連れて人泣かす 山口雀昭
床の間に凛と映えるや白椿 渡部美知子
令和3年(2021)4月17日(土) 於 西部コミセン
(2021年4月21日16:30配信)