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霜月句会
米沢俳句会
生きていることを不思議と思ふ秋 石口達郎
葉鶏頭(かまつか)や入り日を浴みて尚赤し 磯部知子
生と死は表裏一体落葉舞ふ 小川孝子
風はこぶ落葉だまりや季の移る 神原省治
吾子(あこ)の手の温み伝わる七五三 木村正子
芭蕉句碑杖曳き辿る萩の道 佐々木昭
柿群れて過疎の一景なりしかな 佐々木清子
球根を土に眠らせ秋深む 佐藤和雄
吾妻嶺(あづまね)の稜線まぶし冬仕度 佐藤君子
赤とんぼ彩どり深き里に消ゆ 足澤 聡
野辺の花活けて去りゆく秋惜しむ 永井しげ子
裸木に残る葉ひとつ風遊ぶ 濱田洋子
木枯らしの大地に帰り寂静(せきせい)たり 原田芦雪
新蕎麦の喉越し極む朱のお椀 山口雀昭
冬うらら母から子へと吊し柿 渡部美知子
2021年11月20日、西部コミセン
(2021年11月27日14:15配信)