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竹田 歴史講座

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文芸サロン 令和4年12月 みちのく連歌会(米沢)


<初折表>
うきたまは実りの匂ひ天高し          つとむ
 わが家の柿もグンと色づき          加津
月よりの使者らし香具也(かぐや)地に降りて  昭
 見渡す限り花野となりぬ           ひろ子
分け入りて日も暮れたるに帰り来ず       讓
 しづ心なく一人待ちをり           つとむ
ひとはみな出会ひと別れくり返し        加津
 星を友とし方丈住まひ            昭

-1

<初折裏>
寒き夜の夜具一枚を重ねけり          ひろ子
 雪は黙って降り積もるらし          讓
こまごまとたづき気にする朝となり       つとむ
 夕日を浴びて四方の美(うるわ)し      加津
久々に出会ふ旧友停留所            昭
 屋台の酒に話ははづむ            ひろ子
川風に吹かれ行き交ふ人の波          讓
 河鹿の声に足を止(どど)めて        つとむ
只見川月と葉ざくら映したる          加津
 仰げば遥か峠の小径             昭
センサーは五感にありて鳥帰る         ひろ子
 春はあけぼの雲棚引きて           讓
鐘の音に心をひらく花の下           つとむ
 青墨をする朧(おぼろ)の夜に        加津

-2

<名残折表>
赤糸を結ぶ台帳神の庭             昭
 最終列車点となりゆく            ひろ子
後ろ髪引かるる思ひ残しつつ          讓
 面影ばかり眼裏に立ち            つとむ
かの宵に別れし人はいまいづこ         加津
 去りゆくシテに今年を惜しむ         昭
雪吊の弦のごとくに風の鳴る          ひろ子
 鄙(ひな)の調べを聞く旅の宿        讓
ひとり酌む地酒の酔ひも朗らかに        つとむ
 寝る前によむ本のつづきを          加津
百代の過客行き交ふ宿場町           昭
 新そばの香の口に広がる           ひろ子
賑はひし月見の宴も締めとなり         讓
 友と帰りぬ夜寒の街を            つとむ

-4

<名残折裏>
流れ星願ふことすら忘れたる          加津
 語り部しばし間を置きてまた         昭
のら猫の家を覗きて通り過ぐ          ひろ子
 境の塀を軽々と越え             讓
路地裏の謡の声も春めきて           つとむ   
 おぼろの中を一人歩めば           加津
日と水と豊かにありて花万朶          ひろ子
 巫女舞ひ納むまほろばの宮          昭