![]() |
百年の一目千本爛漫と 石口達郎
梅咲くや卒寿五歳を謳歌する 磯部知子
ぷっくりと大椀の中春の貝 小川孝子
軒垂氷音たて落ちて季の移る 神原省治
手を繋ぎ渡りてみたき春の虹 佐々木昭
鯉跳ねて花屑乱す濠の面 佐々木清子
長閑なる史跡訪ねて句を拾ふ 佐藤和雄
春風や一服しつつバスを待つ 足澤 聡
蕗の薹きみどりの顔そっと出す 永井しげ子
雪囲い解かれ跳ねるや息吹く枝 浜田洋子
卒寿句集編集終えて朝寝かな 原田芦雪
種袋明日へはずむ音がする 山口雀昭
啼き交す古い軒下巣立つ鳥 渡部美知子
令和5年4月15日(土) 於 米沢市西部コミセン