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平成二十六年九月例歌会詠草
川西町短歌会
と き 平成二十六年九月十三日(土)午後一時三十分
ところ 川西町中央公民館
田草とりかがむ草むれ夏の日の農の若き日人に語らず 舩山達郎
尋ねれば何でも直ぐに答え出すスマホは会議の大事な助っ人 前柳長栄
二十年前にもわかりし農政を今頃反対するは悲しき 島貫 勇
山形の霞城公園で嬉しくて芝生をめぐる一才の曾孫は 寒河江みち子
堅くなりし畑の土を唐鍬で起こし返して大根を蒔く 山口三郎
病む妻に腎の一つを与えたるすさまじき愛のわが友はもつ 佐藤寿男
獅子頭持ち上げてより舞ひ始む孫の初陣じっと見守る 寒河江巌
異卿より祖国に帰りし紺野さん多趣味をこなし懸命に生く 金子秀松
窓外は雷雨豪雨で災害もおこるに我は病室の中 鈴木雅満
「思想犯」と怒鳴り憲兵逮捕するテレビドラマは歴史を映す 鈴木 広
八月は不順続きで二百十午後いっときの雨で過ぎゆく 大滝栄三
田の草を終えて畦道帰る道急ぐ道には夕闇昇る 三木博文