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師走句会
米沢俳句会
木枯や末広亭に和み居り 石口達郎
初雪や履物替へたる午前九時 磯部知子
道標の赤布ゆるる刈田道 伊藤 勉
があがあと広き凍野に啼く鴉 小川孝子
小春日の続くを願ひ腕まくる 神原省治
冬ざれやビル一階のコーヒー店 木村正子
日記閉ぢ色即是空の年惜しむ 佐々木昭
星移り天使のあくび聖夜劇 佐々木泰子
夜半風雨道いっぱいに濡れ落葉 佐々木清子
庭の木々冬を迎えて彩しずか 佐藤和雄
寄せ鍋の湯気の中なる顔と顔 佐藤君子
大根煮て甘き匂いと暮らしをり 高橋寿子
集合の時も間際の冬の朝 田中寛子
骨に染む身に染む寒さ何時までか 足沢 聡
鎮守様花一りんの枯れ残る 永井しげ子
来る年の備え始めに日記買う 浜田洋子
積ん読を抜き取りて読む小春かな 原田芦雪
切干や母の手のうちちりぢりと 渡部美和子
(2018年1月17日15:30配信)