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弥生句会
米沢俳句会
轟きて袋田の滝雪解かな 石口達郎
猫となりうたたねばかり春炬燵 磯部知子
川音や過疎の山里猫柳 伊藤 勉
厳寒に耐えて甘みの若昆布 小川孝子
確申を終えて閑けき日となりぬ 神原省治
厨にて流るる水を温めけり 木村正子
勢ひ水浴びて加勢鳥武者振るひ 佐々木昭
葉脈のレリーフ現るる桜餅 佐々木泰子
春一番二番も来たる暖かさ 佐々木清子
思い来る一途の夢や春の朝 佐藤和雄
やはらかな光に膨らむ猫柳 佐藤君子
雪解けや山あくびする朝六時 高橋寿子
キラキラと音も立てるか春の水 田中寛子
四月一日というを近頃馬鹿と呼ぶ 足澤 聡
うす紙を開きて雛と語るらむ 永井しげ子
核軍拡風向き変はる弥生かな 原田芦雪
雪解けや雫の音に日の光 渡部美知子
2017年3月18日 (於)米沢市西部コミュニティセンター
(2017年3月27日10:15配信)