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卯月句会
米沢俳句会
玉庭の石割桜知事の里 石口達郎
恋猫の声聞かれぬも淋しけれ 磯部知子
ごうごうと木霊渦巻く雪解川 伊藤 勉
群生す片栗の花胡桃和え 小川孝子
蒲公英の舗道割れ目に咲く二輪 神原省治
三寒に尖り四温になごむ風 木村正子
朝桜散りぬるをわが秘めてをり 佐々木昭
次々にかくて総立ち白木蓮 佐々木泰子
味噌っ歯の知恵追いつけず土筆坊 佐々木清子
鉢花を咲しを包む名残り雪 佐藤和雄
鍬洗う小川の水の温みけり 佐藤君子
いつの間に水仙の芽の勢ぞろい 高橋寿子
入学や兄姉を見て背伸びの子 田中寛子
卒業や送られる人送る人 足澤 聡
日の匂ひ根分けの土をいとをしむ 永井しげ子
従心越え余生まみゆる花錦 原田芦雪
雪解けて山間ひびく川の音 渡部美知子
2017年4月21日 句会
(2017年5月1日11:55配信)