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          文芸サロン


    神無月俳句会  
            米沢俳句会

  古稀半ば松茸に会ひ足軽し     石口達郎

  御廟所や木の実雨降る頃となり   磯部知子

  集落を見下ろす棚田稲架の列    伊藤 勉

  糸とんぼ七年過ぎし仮の宿     小川孝子

  八十路入り秋明菊の白ほのか    神原省治

  高値呼ぶ気候不順の秋野菜     木村正子

  名せりふ月夜の道を連れ帰る    佐々木昭

  山染めてみちのく翔ける竜田姫   佐々木泰子

  雲行きのいよよ怪しき秋の空    佐々木清子

  山脈は赤黄緑の秋絵巻       佐藤和雄

  休み田に心を癒す蕎麦の花     佐藤君子

  二階まで匂い立ち来る栗ごはん   高橋寿子

  そのかみの松茸ありし山仰ぐ    田中寛子

  肌寒く残雪は何処へ秋の雨     足澤 聡

  名月や心にかかる雲ひとつ     永井しげ子

  平洲の命名「興譲館」秋桜     原田芦雪

 (2015年11月14日16:10配信)