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          文芸サロン


 霜月俳句会  
            米沢俳句会

  まほろばの異国風味やラ・フランス 石口達郎

  たたなはる吾妻連峰初時雨     磯部知子

  越冬の野菜山積み道の駅      伊藤 勉

  小鳥来るペダルも軽く舞稽古    小川孝子

  ひとつ抜けふたつ減りして秋畑   神原省治

  ふるさとの山も秋色深まりぬ    木村正子

  菊薫る明治の式歌口ずさむ     佐々木昭

  抱き上げて神鈴鳴らす七五三    佐々木泰子

  食卓の脇役なりし秋大根      佐々木清子

  燈火の候細字多くて読めぬ本    佐藤和雄

  灯ともして気儘な夜長深めける   佐藤君子

  気がつけば真赤な秋にひとり立つ  高橋寿子

  モコモコを集める子らや冬めける  田中寛子

  佇んで新藁ひとりの昼餉かな    足澤 聡

  鉢菊の残りの色香ゆかしかり    永井しげ子

  嫌老よ賢老たらむ菊日和      原田芦雪

  正面に山々透けて冬木立      渡部美知子

 (2015年11月28日15:30配信)