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竹田 歴史講座

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萬世大路DVD・万世のウォーキングガイドブックを刊行


press release-1 米沢市八幡原工業団地や桑山団地を抱える米沢市万世地区は、地区内にある工場に勤務する人など、全国から集まってきており、将来、地域をどのように作り上げていくかが課題になっている。その話合いの中で、「きれい、美味しい、楽しい町づくり」がキーワードとして出されたという。また同地区の全戸が会員となり、歴史の道土木遺産萬世大路保存会(梅津幸保会長)を組織して地区全体で取り組んでいる。
(記者発表の様子=米沢市万世コミュニティセンター、令和2年10月19日)

 明治初期、初代山形県令の三島通庸が主導して造られた萬世大路は、近年、選奨土木遺産・近代化産業遺産・未来に伝える山形の宝に登録されるなど、注目を集めている。歴史の道土木遺産萬世大路保存会は、このほどその歴史や見どころを映像でまとめたDVD「萬世大路ー歴史の道土木遺産を訪ねるー」を制作した。構想に2年をかけ、資料を収集、今年7月から実際に制作に着手して9月末まで3か月かけて完成した。映像時間は30分で、第1世代 明治の隧道工事(明治9年〜14年)、第2世代press release-2 自動車道としての大改築(昭和8年〜12年)、第3世代 東西栗子トンネルを持つ栗子ハイウエイ(昭和36年〜41年)、第4世代 高速道路東北中央自動車道(平成11年〜29年)(無料区間:福島大笹生IC〜米沢北IC)の4つの時代区分で編集が行われている。

(写真上=完成した萬世大路のDVDと万世のウォーキングガイドブック)

 DVDには、旧建設省が記録した「国道13号」からの映像や、万世郷土史、米沢市制100周年記念誌などを参照した。また栗子の大自然が楽しめる草木の動画も収録されている。
 同保存会では、DVDから第1世代の明治天皇御巡幸・栗子山隧道御通輦から来年で140年となることから、一徹に人と物の流通を最優先に考えて山河の開鑿(かいさく)を進めた県令の心や、厳しい大自然に立ち向かい、中野新道と刈安新道を開鑿した苦労などを後世に伝えていきながら、将来のガイドの担い手を育成するきっかけになればと述べている。DVDは200セット制作した。
 米沢市万世コミュニティセンター、道の駅米沢、米沢観光コンベンション協会、米沢駅内ASKで購入できる。価格は1,000円(税込)

 さらに、万世地区の万世教育振興会(菊地政信会長、昭和28年設立)は、荘内銀行ふるさと創造基金助成事業を活用し、万世地区の名所・旧跡を紹介する「万世のウォーキングガイドブック」を刊行した。個人の体力に応じたコースを選べるように地図を添付した。
 内容は、第1章 自然にまつわる由来と謎、第2章 歴史にまつわる由来と謎、第3章 文化財にまつわる由来と謎、第4章 神社・寺院・堂宮にまつわる由来と謎、第5章 公園・広場・緑地にまつわる由来と謎、第6章 スポーツ・レクリエーション施設、第7章 公共施設が網羅されている。その他に、万世地区内のグルメ情報も掲載した。
 冊子の構成は、中綴じ40ページのポケットサイズで、フルカラー印刷。ガイドブックは500部限定で発行し、万世コミセン窓口で頒布している。万世地区民は無料、地区民以外は1部400円(税込)。
 この二つの取り組みにより、万世地区民はもとより地区以外の人にも万世地区の魅力を広く知ってほしいとしている。