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米沢牛枝肉市場(米沢市万世町片子)で、令和2年の初セリが1月9日開かれ、中川勝米沢市長らが出席してセレモニーが行われました。
中川市長は、「農産物の関税引き下げにより、米国より安い牛肉が提供される。中国の習近平国家主席が4月の来日を機に、中国への和牛輸出解禁が始まる。その時に米沢牛がどのような対応ができるかが課題だ」として、「米沢牛の生産、販売の拡大に繋げていかなければならない」と述べました。(写真右=威勢の良い手締めでセリを開始)
出席者は威勢の良い手締めを行いセリ市場を開始しました。令和2年初セリには、参加購買者数が24社と前年より2社増え、上場頭数も71頭と5頭増えました。
また平均単価はキログラムあたり2,642円(同2,791円、税抜き)、また1頭あたりの平均単価では、1,162,793円(同119万9,271円)と3.04%の値下がりとなりました。値下がりの原因として、例年4、5等級の割合が90%を超えることが珍しくない中で、今回の初セリは5等級が56%、4等級が32%と、合計で88%(同92%)と、前年を下回ったことが一因と考えられます。
各等級別では、Aー5は2,827円(同2,940円)、Aー4は2,530円(同2,621円)、Aー3は2,081円(同2,516円)と、Aー3等級が−17.3%と大幅な下落を見せました。
1頭あたりの最高金額では、川西町の大沼藤一さんの牛が173万68円(税抜き)を記録しました。(写真左=71頭が上場)
市場関係者は、今年はオリンピックの年であることや、中国への和牛輸出解禁など、追い風となる機会と見ています。これまでに培ってきた高い品質を足がかりに、ブランドや価格に大きな躍進を期待しています。
(2020年1月10日11:00配信)