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長井市令和2年度一般会計予算案 庁舎建設で過去最大



uchiya-1 長井市は2月12日、令和2年度一般会計予算案の概要を発表しました。予算の総額は、207億5,600万円(前年度比+24億1,600万円、+13.2%)の過去最大、3年連続で増加しました。
(写真右=予算の概要を説明する内谷重治市長)

 歳入では、市税31億4,243万円(前年度比−2.0%)、地方消費税交付金6億5,800万円(+23.5%)、地方交付税42億8,000万円(+4.4%)、ふるさと応援寄附金5億5,500万円(+0.9%%増)を見込みます。市債は66億5,590万円(+59.8%)を計上します。このうち市税では、個人市民税は増加、法人市民税は景気の減退により減少が見込まれるとしました。

 歳出では、主な建設事業では、①新庁舎整備事業(継続)に42億555万円(+25億3494万円、+151.7%)、②学校給食共同調理場整備事業に、13億972万円③今年7月に完成する市民文化会館耐震等改修事業に4億6,815万円、④公立置賜長井病院改修整備事業に、3億4,804万円、⑤都市再生整備計画関連道路(市道長井駅前線:全長180m)に2億7,400万円、⑥保育所等整備事業補助金として、2億6,259万円を計上します。
 このうち新庁舎整備事業は、建設費の総額が約54億円で、令和2年度末に完成予定です。現在の長井駅にある市有地に建設し、フラワー長井線の長井駅と合築しますが、市庁舎(本庁舎)と駅を一体化するのは全国的に初めてです。令和3年ゴールデンウィーク明けから新庁舎利用を予定しています。備品に関しては、令和3年度予算で調達します。令和元年度の当初予算は、約16億円を計上しましたが、工事で使用するボルトなどが入らず、工事の出来高は約6億円と、約10億円分の工事が出来ず、令和2年度に繰り越しとなりました。
 また学校給食共同調理場はPFI方式(公共施設の建設・管理・運営を、民間の技術や資金、経営技術などを活用して行う事業の手法)で移転新築行います。建物は鉄骨造2階建て、延床面積は2,248㎡、学校給食2,450食、幼児給食350食を調理します。公立置賜長井病院改修整備事業は、鉄筋コンクリート造2階建て、延床面積が4,277.61㎡、病床50床、透析23床となっています。病床は486床ありますが、現在は50床しか使用していません。昨年、精神科を本院に集約しました。
 ソフト事業では、新規事業として、①デジタル人材派遣業務委託料として、1名分560万円を計上しました。この事業は、Society5.0(Iot,Robot,AI)の実現のために、通信事業者(NTT、KDDI、ソフトバンク)などから先端技術の持つ人材を派遣してもらい、機動性のあるオフィス作りを目指すものです。今回、全国31の自治体が採択され、東北地方からは、長井市、福島市、十和田市の3箇所です。人材の派遣期間は、6か月以上2年以内で、2人までの派遣が可能であり、増員の場合は補正予算で対応します。内谷市長はデジタル人材派遣に関連して、「(長井市として)ローカル5Gもやりたいが、このチャンスを活かし助言を頂き、市役所だけでなく商工会議所、民間企業とも一緒にやっていきたい。Society5.0により都会と地方の格差が縮まってくるだろう」と新規事業に期待を込めました。

 新年度の財政指標では、経常収支比率が94.4%(令和元年度95.4%)と1.0%改善し、実質公債費比率は12.1%(令和元年度12.0%)と0.1%上昇します。一般会計の市債残高は229億5,733万円(令和元年度178億4、279万円)となり、51億1,454万円増加しますが、後年度償還額に対し、全額交付税措置される臨時財政対策債等を除いた残高は177億8,950万円となります。
 内谷市長は、「市債残高は平成27年度以降、大規模改修を実施してきたことで令和元年が183億円余りで最高だった。今後、令和3年〜4年に、多機能型図書館の建設費として約40億円を見込むが、市債残高は207億円までにはならない。残高は高くなるが、議会に認めてもらいながら進めていきたい」と述べました。
 予算案は、2月28日開会の3月定例会に上程されます。

(2020年2月12日19:10分配信)