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米沢市食肉市場(米沢市万世町片子)で、1月7日、令和3年米沢牛枝肉市場初セリが行われ、出席者は威勢の良い手締めを行い初セリを開始した。(写真右=米沢牛枝肉市場の資料写真)
令和3年初セリは、参加購買者数23社(昨年24社)、上場頭数は75頭(昨年71頭)と頭数としては例年以上の多さとなった。販売金額は、昨年の8,255万8,330円(税抜)から19.3%多い9,852万589円(税抜)となり、キログラムあたり平均単価は2,905円(同2,642円、税抜)、また1頭あたりの平均金額は、1,313,608円(同1,162,793円)と13.0%の値上がりとなった。
これは政府の経済対策、置賜管内の行政、関係団体による消費拡大事業などにより、2020年10月以降、前年度を上回る販売金額を計上してきたが、初セリにおいてもそのままの勢いが続き、前年度を上回る結果となったもの。
販売金額が上回った要因としては、5等級が約67%、4等級を含めると97%と高品質な枝肉が揃ったことと、年末年始の巣ごもり需要、お取り寄せ需要、帰省できない親族への贈答需要などにより、購買者からは「在庫が少ない」との声が聞こえるなど、ブランド力のある米沢牛の需要が高かったことがあげられる。
ただ、全国的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、1月8日から首都圏で発動された緊急事態宣言により、市場関係者は「今後の見通しは不透明な要素を抱えている」と述べている。
各等級別では、A‐5は2983円(同2,827円)、A‐4は2,760円(2,530円)、A‐3は2,428円(同2,081円)と、特にA‐3等級が昨年と比べて16.7%の大幅な値上がりを見せた。
1頭あたりの最高金額では、飯豊町新野農産の牛が174万8345円(税別)で、昨年の173万68円(税抜)よりも1.1%上回った。