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継目無し石造りの大鳥居では日本一として知られる南陽市の烏帽子山八幡宮(新山宏三宮司)で、4月18日、大鳥居にかかる注連縄(しめなわ)の掛け替えが行われました。
例年、掛け替えは4月18日に行われますが、昨年は新型コロナウイルス感染症のため9月12日に延期して実施し、小学生の見学会は取りやめしました。今年は例年通り4月18日に開催し、7ヶ月余りで再び新しい注連縄に掛け替えられました。
当日は風雨のため、赤湯小学校6年生の鼓笛隊による市中パレードはえくぼプラザ赤湯公民館での演奏に切り替え、大鳥居傍の階段に座っての小学生見学会は今回も行いませんでした。
注連縄保存会会員は300kgある注連縄を担いで烏帽子山八幡宮へ通じる急な石階段を登り大鳥居まで搬入、そこで注連縄掛け替えの安全を祈る神事が行われました。
法被を着た男性2人が、梯子を掛けて大鳥居の左右に登り、2台の滑車を使ってまずは古い注連縄をゆっくりと降ろし、次に新しい注連縄を引き上げました。掛け替えは50分ほどで無事に終了しました。
この大鳥居は明治36年(1903)に建立され、今年で満118年となります。鳥居の高さは10.75㍍、笠石の長さは12.7㍍あります。注連縄は会員らによって冬期間に1週間ほどかけて作られたもので重さが約300kgあり、縄の中に番線を入れて強度を高めています。
当日は桜吹雪が舞う中で、見物していた人たちは掛け替えの伝統行事ををカメラに収めていました。