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竹田 歴史講座

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詠士会、米沢が生んだ書聖宮島詠士命日に墓前祭

eishi-1 米沢が生んだ書聖宮島詠士(1867〜1943)の命日にあたる7月9日、米沢市で詠士の顕彰活動を行っている詠士会(菊池峰月会長)は、米沢市城西にある信光寺で墓前祭を開催した。当日はあいにくの雨となり、詠士会会員3人が本堂で読経供養を行い、その後、墓前に移動して焼香を行った。
 宮島詠士は、米沢藩士宮島誠一郎の子として、慶応3年米沢に生まれ、明治初期に中国に留学し、当代随一と言われた張廉卿(ちょうれんけい、1823〜1894)に書を学び、後に東京で中国語学校「善隣書院」を開いて、日中文化交流の先駆けとして活躍した人物。
 詠士会は4年前の平成29年10月に、米沢市と共催で宮島詠士生誕150周年を記念して、市民ギャラリー「ナセBA」を会場に、宮島詠士の書展と株式会社羽黒洞の協力を得て書の頒布会を開催した。
eishi-2 墓前祭の後の会合では、菊池峰月会長より、宮島詠士の書を徹底的に研究し、詠士の業績を広めた米沢の郷土史家、書家、思想家の尾﨑周道氏(故人)の書展を今年6月に「ナセBA」で開催予定だったが、作品が揃わず来年に延期する旨の報告がなされた。その際には、犬養毅(1855〜1932、元首相、号は木堂)が米沢を訪れた際に詠んだ詩を、尾﨑周道氏が書いた書なども展示する予定である。
 また、宮島詠士の孫にあたる宮島吉亮氏がこのほど「宮島詠士詩稿」を出版したことが紹介された。