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8月24日から9月5日まで開催される東京2020パラリンピック大会を前に、県内35市町村では8月12日から16日まで、それぞれの手法で採火式が行われた。
(写真右=小松豊年獅子踊)
パラリンピックの聖火は、イギリスのストーク・マンデビルと開催国内各地の複数箇所で採火される炎から生み出されるもので、炎は人々がパラリンピックを応援する熱意の表れとされる。各地で採火された炎は、開催都市の東京で一つに集火され、パラリンピック聖火として、リレーの形で開催都市を巡る。
山形県内での採火式のうち、川西町では8月16日、同町の大光院境内で、東京2020パラリンピック聖火フェスティバル川西町採火式が開催された。直前には同所で「山形県無形民俗文化財 小松豊年獅子踊」が行われ、獅子が潜った火の輪からロウソクへ火が移された。
(写真上=ランタンに火を移す安部眞氏)
はじめに川西町身体障がい者福祉協議会の安部眞会長が採火者となり、同氏は「この開催(パラリンピック)によって障がい者の機会が一層進むように祈念する」と挨拶し、ロウソクから点火棒に移された火をランタンに点火した。
続いて、川西町の原田俊二町長が「小松豊年獅子踊という郷土芸能をアピールする機会であり、川西町を代表する火を皆さんに見てもらい、知って頂くことが大事だとご協力を頂いて採火をさせて頂いた。スポーツを通じて、障がいがあってもなくても観衆や世界の人たちにその素晴らしさを伝え、日頃鍛えた成果が思う存分発揮され、記念に残る大会になってほしいと思っている」と挨拶した。
ランタンの火は携帯用カイロに移し、8月16日午後5時から天童市の山形県総合運動公園まで運び、県内市町村の火を持ち寄って、「やまがた未来の火」として宣言する集火式を開催する。またその火を東京へと送り出す出発式も行われる予定である。