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同性同名で、写真愛好家である2人の小川ひろしさんによる「小川ひろし写真二人展」が9月1日から9月13日まで、道の駅たかはたで開催されています。
写真展を開催したのは、南陽市に住む小川弘さん(90歳)と高畠町に住む小川宏さん(74歳)で、2人は旧高畠町立第一中学校で教師と教え子という関係です。小川宏さんは中学校卒業後、30数年ぶりに恩師である小川弘さんと出会い、その時、恩師が写真を趣味としていることを知り、2015年からは毎年、南陽市にあるえくぼプラザで写真二人展を開催してきました。
今年は新型コロナウイルス感染症のため、えくぼプラザでの開催が難しいと判断し、毎年9月に小川宏さんが道の駅たかはたで開催している個展に代わり、二人展としたものです。半切の大きさの写真を中心に、二人で37点を展示しました。
小川弘さんは、山や川などの風景写真を得意としており、写真のアングル、そして小枝の先まできちんと焦点が合っており、高い撮影テクニックを感じます。また写真全体に安定感と臨場感が溢れており、写真のモチーフが伝わってきます。狙った写真を撮るまでは現場で数時間も待つこともあるとのことで、その狙い通りの写真の出来栄えと言えそうです。
小川弘さんの孫が結婚する際の母と娘(小川さんの孫)の写真は、ウエディングドレスに手を添える母親の娘の幸せを願う気持ちが伝わってきて、見ている方にも幸福感が伝わってきます。(写真右=小川弘さんの写真)
一方、小川宏さんは人物を撮影するのが中心で、孫が輪切りにしたスイカを中から覗く写真や、会津田島で行われた嫁さんたちのパレード、米沢で開催された田んぼアート稲刈りでの人々の表情など、一瞬のユーモアを小川宏さんの天性ともいえる感性で撮影しています。
(写真左=小川宏さんの写真)
今回、二人展としたことで、それぞれの個性がより浮き立つ形となり魅力あふれる写真展となりましした。(入場無料)