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米沢市は10月8日、同市役所において令和3年度米沢市功績者・功労者・平田東助章受章者・技能功労者に関する記者発表を行った。
はじめに、中川勝米沢市長(=写真右)が挨拶を行い、「功績・功労者の皆様には本市の市政、地域の発展に多大なお力添えを頂いてきた。平田東助章受章者は今年度で3年目となり、農業分野を中心に選考している。技能功労者は卓越した技能を持って本市の産業振興、あるいは伝統技術などに貢献をされた方々で、こういった方々をしっかり顕彰しながら、今後の地域づくり、持続可能なまちづくりに努めていかなければならないと思っている」と述べた。
受章者は下記の通り。(氏名、11月3日現在年齢、功績の種類、住所)
◯米沢市功績者 2名
①内藤文德 74歳 産業振興 米沢市窪田町窪田
功績 多年にわたり米沢の観光物産施設の経営者として、観光客へのおもてなしの向上に努めるとともに、社団法人米沢観光物産協会会長として、平成21年NHK大河ドラマ「天地人」の放送に合わせ実施した「天地人博」開催に尽力されるなど、米沢市の観光及び物産振興に多大な貢献を行った。公益社団法人山形県観光物産協会副会長・山形おきたま観光協議会副会長などの要職を歴任し、置賜における観光客誘致や受入態勢の整備を推進、山形県の産業発展に寄与した。
②木村敏和 73歳 産業振興 米沢市窪田町藤泉
功績 山形おきたま農業協働組合の要職を歴任、平成27年からは代表理事組合長として優れた指導力を発揮し、安全・安心な「おきたまブランド」の確立に向け農畜産物の販売力強化を図ったほか、将来を見据えた担い手への農業支援など新規事業を展開、米沢市農業振興に多大な貢献を行った。地理的表示(GI)保護制度が導入後、米沢牛銘柄推進協議会副会長として、牛肉では4例目となる米沢牛の登録に尽力、米沢牛の銘柄保護及び更なるブランド力の向上に寄与した。
◯米沢市功労者 4名
①柳澤齊良(ただよし)81歳 民生の安定/社会福祉 米沢市杉の目町
功績 民生委員・児童委員として、5期15年の長きにわたり地域住民の良き相談相手となり、住民の生活の質の向上等に尽力。この問、米沢市民生委員児童委員連合協議会会長などの要職を歴任し、他の委員の模範として地域福祉の推進に多大な貢献を行った。米沢市介護保険運営協議会副会長として、米沢市高齢者福祉計画における第5期及び第6期介護保険事業計画の策定に尽力するなど、保健医療の向上及び福祉の増進に寄与した。
②大友幸子 80歳 民生の安定/人権擁護 米沢市大字神原
功績 民生委員・児童委員として、6期18年の長きにわたり地域の見守りを行い、住民の良き相談相手となり、住民の生活の質の向上等に尽力。三沢地区民生委員児童委員協議会の副会長を務め、豊富な経験により、地域福祉の推進に多大な貢献を行った。人権擁護委員として、多年にわたり基本的人権の擁護に関する啓発活動等に献身的に取り組み、人権尊重思想の普及高揚に貢献した。
③遠藤惠子 77歳 教育振興 宮城県仙台市太白区八木山香澄町
功績 山形県立米沢女子短期大学学長在任中、山形県の公立大学法人設立準備委員会に参画し法人化に尽力。同大学の4年制化に向けて、地域との連携強化や県への働きかけを行い、「山形県立米沢栄養大学」の開学につなげ、米沢市高等教育の伸展に多大な貢献をした。米沢市男女共同参画推進委員会委員長を務め、専門的な立場から男女共同参画の推進に寄与した。
④髙橋敬一 70歳 人権擁護 米沢市中央四丁目
功績 6期18年の長きにわたり、人権擁護委員として、社会奉仕の精神をもって基本的人権の擁護に尽力。市民の人権相談をはじめ、街頭啓発活動、小中学生への人権思想の普及活動など、様々な活動に献身的に取り組み、人権尊重思想の普及高揚に多大な貢献を行った。14年の長きにわたり、民事調停委員及び家事調停委員として、各種調停事件の円満解決に尽力した。
◯米沢市平田東助章受章者 1名
①島軒治夫 83歳 内水面漁業振興 米沢市下花沢三丁目
功績 昭和50年から県南漁業協同組合総代、理事、副組合長理事を歴任、平成14年からは代表理事組合長として令和3年までの長きにわたりその指導力を発揮した。渓流魚やアユの増殖及びカワウ対策に率先して取り組み、漁場の保全と水産資源、の維持に努め、森林組合と連携した親子による体験活動を通して、森林と河川の関わりの重要性について未来を担う子ども達に啓発を行うなど、幅広い世代への環境教育を展開、内水面漁業の発展と振興に多大な貢献をした。
◯米沢市技能功労者 2名
①髙橋チイ子 74歳 絵付師(笹野一刀彫)米沢市笹野本町
功績 昭和42年から54年の長きにわたり、笹野一刀彫の絵付けに従事。絵付け専門の職人として、伝統的なお鷹ぽっぽをはじめとし、新たなデザインまで、多岐にわたる作品を描きあげる感性と、柔和な線から力強い線まで描き分ける巧みな筆使いなど卓越した技能を発揮した。日本のみならず台湾など海外のイベントや販売会で実演を行い、笹野一刀彫の魅力を精力的に国内外へ発信するなど尽力、米沢市の伝統工芸の発展に寄与した。
②丸田泰裕 59歳 木製建具製造工 米沢市杉の目町
功績 昭和56年から40年の長きにわたり、木製建具並びに家具の製造に従事。釘を使わず文様を組み上げる組子細工を独学で習得、コンピューターを用いた設計技術を取り入れ、新しいデザインの創作にも取り組んでいる。全国建具展示会では農林水産大臣賞を受賞するなど、卓越した技能が高く評価されている。従業員の育成のほか、平成28年から米沢木工組合の副組合長を務め、業界の後進指導にも尽力、他の技能者の模範となっている。
令和2年まで受章した人数は、功績者は昭和26年以降で男113名、女9名の計122名、米沢市功労者は平成元年以降で男160名、女30名、団体7の計197個人・団体、平田東助章は令和元年以降で2名、技能功労昭和59年以降で男165名、女7名の計172名がそれぞれ受章している。
表彰式は令和3年11月3日(文化の日)午前10時から米沢市役所4階本会議場で行われる。昨年同様祝賀会は開催せず、祝賀コンサートとして、米沢市在住の福田直樹さんが約20分間、チャンバロの演奏を行う予定である。