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竹田 歴史講座

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米沢市上杉博物館 上杉家伝来の能面等を面袋から接近

uesugi-1 米沢市上杉博物館開館20周年記念企画展「上杉家伝来 能面・能装束 ~語り始めた面袋~」が、10月16日(土)から12月8日(水)まで開催されている。
 江戸時代、上杉家は幕府の式楽となった能楽に取り組み、二代定勝、三代綱勝、四代綱憲、八代重定など、能楽好きの藩主が目立つ。
 初代藩主景勝の側室は京都の公家四辻家出身、綱憲の父は江戸幕府の高家衆吉良義央であり、そのような家との交際には能のような芸事も大事だっただろう。
 しかし、明治維新後の廃藩置県で上杉家は禄がなくなり、能面や能装束などの能道具は散逸してしまった。それらのコレクションを記録するのが、昭和4年に撮影された写真であるが、能面だけでは写真と同一か判断がつかない。そこで注目されたのが、能面と一緒に写された「面袋」。上杉家の面袋には特色があり、上杉家伝来の面かどうか、旧蔵者を知る上で重要な情報を提供してくれる。
uesugi -2 今回の展示では、東京国立博物館に収蔵されている上杉家伝来能面・能装束や、近年上杉家伝来が確認された能面の里帰り展で、上杉家における能の歴史のほか、江戸時代から上杉家の能道具はどのように管理されてきたか、また現在の状況について紹介している。
 鬼気迫る能面がずらりと並び、また能装束のきらびやかな美しさは、能楽に親しむきっかけともなりそうである。