newtitle
 
画像03が表示されない

画像04が表示されない


竹田 歴史講座

▲トップページへ戻る

「上杉鷹山を大河ドラマに」、米沢市ですすめる会が発足


 

 江戸時代、財政的に困窮していた米沢藩を蘇らせ、名君と言われる米沢藩第9代藩主上杉鷹山をNHK大河ドラマ化にしようという運動が米沢市でスタートし、令和3年12月5日、発会式が置賜総合文化センターで行われた。主催したのは「上杉鷹山公NHK大河ドラマ化をすすめる会」(相田治孝会長)で、当日は約80人が参加した。

yozan-2 はじめに、同会副会長の安部三十郎氏(前米沢市長)が、鷹山とその兄の秋月種茂(日向高鍋藩)、種茂の次男で鷹山・種茂の母の実家(筑前秋月藩)に入った黒田長舒(ながのぶ)の3人は、同じ時期に名君といわれ、数年前から市民有志で「秋月三名君フォーラム」を毎年開催してきたと述べ、三名君を顕彰し地域を考える中で秋月三名君の大河ドラマ化の声が上がったが、「大河ドラマの主人公は一人に絞らないとダメだ」とのテレビ関係者のアドバイスがあり、鷹山に絞って運動を行うことになったとこれまでの経緯を紹介した。

yozan-1 続いて相田治孝会長が挨拶し、「令和3年6月から準備を進め、10月19日に発起人会を開催し、会則、役員が決まり、本日、発会ができた。天地人は実現まで10年かかったが、鷹山は全世界的に有名であり、何とか5年で実現したい」と抱負を語り、大河ドラマ化の意義として、「鷹山が生きた時代は、長雨、干ばつ、疫痢、天然痘の流行など、自然災害や感染症の多い時代で、現代の私たちの時代とよく似ている。鷹山は優れた危機管理能力を発揮し、財政の立て直し、農村の復興、人材の育成、天然痘対策など大きな成果を上げ、封建時代にあって領民を大切にする民主政治を実施した。その藩主の姿を是非、NHK大河ドラマで鑑賞したい、また地域興しにもなる。なせばなるなさねばならぬの精神で、皆さんと力を合わせて実現に向けて運動を展開していきたい」と述べ、参加者へ協力を要請した。

 来賓として出席した中川勝米沢市長は、「今までも(鷹山の大河ドラマ化に関しては)色々話が出てきたが、中々実現しなかった。全国的に先人を大河ドラマにしたいという要望が多くある。世界が問題を抱えている中で鷹山は一つの道しるべになる。PHPでは、SDGsの先駆けは鷹山だとして研究が進んでいると聞いた。鷹山の精神が必要な時代である。」と祝辞を述べた。

 記念講演では、九里学園高校教諭の遠藤英氏が、「なぜ、いま上杉鷹山か」と題して講演を行った。続いて吟道岳鷹会の目崎岳明氏が吟詠、羽生麗翠氏が書、高橋欽山氏の尺八で、記念書道吟「伝国の辞」が披露された。

 会費は、法人・団体会員5,000円/個人会員1,000円/賛助会員1口5,000円(1口以上)

問い合わせ先 「上杉鷹山公NHK大河ドラマ化をすすめる会」
              事務局 田邨憲一さん 090−7331ー5902