![]() |
令和4年の米沢牛枝肉市場初セリが1月13日、米沢市食肉市場(米沢市万世町片子)で行われ、威勢の良い手締めで初セリを開始した。(写真右=米沢牛枝肉市場の資料写真)
令和4年の初セリには、昨年より1社多い24社(昨年23社)が購買に参加し、71頭(昨年75頭)が上場された。上場頭数が前年より4頭少なく、販売金額は昨年の9,852万589円(税抜)から9,099万5,175円(税抜)と下回ったが、キログラムあたり平均単価は2,938円(同2,905円、税抜)と前年を上回った。1頭あたりの平均金額は、加重平均で前年よりも16㎏軽かったため、128万1,622円(同131万3,608円、税抜)と2.4%下回った。
1㎏あたりの最高単価は、川西町の猪股崇さんが生産した牛の3,648円(税込)で、1頭あたりの最高単価は、川西町の丹野恒昭さんの牛の177万4,036円(税込)だった。
昨年12月の市場開催は例年より1回多かったものの、初セリで値段が下がらなかった理由として、市場関係者は新型コロナが落ち着いて年末年始の外食需要が回復し、また帰省した人が増えたことで自宅での需要が増加したことや、贈答品も堅調だったことをあげている。しかし新型コロナの「第6波」が全国的に急拡大する中で、今後の見通しは不透明で、「家庭での食卓や少人数の会合など、新しい生活様式に基づいた中で米沢牛を味わってほしい」と述べている。
各等級別では、A‐5は3,381円(同3,222円、税込)、A‐4は2,897円(2,981円、税込)、A‐3は2,508円(同2,622円、税込)と、特にA‐3等級が昨年と比べて16.7%の大幅な値上がりを見せた。