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竹田 歴史講座

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米沢市、山形県初のプラスチックごみゼロ宣言自治体に
 


pla-1 海洋のプラスチック汚染が地球規模の問題としてクローズアップされており、今、世界では使い捨てプラスチックの削減に向けた動きが加速している。7月22日、米沢市役所で中川勝米沢市長が記者会見を開き、「米沢市プラスチックごみゼロ宣言」を行った。山形県では初の宣言自治体となる。
(写真右:宣言文を掲げる中川勝米沢市長)

 宣言文では、海のプラスチック汚染問題に対応して、世界では使い捨てプラスチックの削減に向けた動きが加速しているとして、最上川の源流に位置する米沢市でも無関係ではいられない重要な問題だと述べ、SDGsの目標達成とゼロカーボンシティの実現を目指す米沢市として、プラスチックごみ問題の解決のために、市民一人ひとりがこの問題を「自分のこと」として捉え、プラスチックごみのポイ捨てをしない、させない環境づくりや使い捨てプラスチックの使用削減などの取り組みを進めていく必要があるとしている。さらに豊かで美しい地球を未来の子供たちに引き継ぐため、環境などに配慮したエシカル消費(倫理的な消費)を始めとするライフスタイルへ転換し、持続可能な循環型社会の形成のため、これまで実施してきた環境保全活動を一層推進し、プラスチックごみゼロを目指した取り組みを市民、事業者、行政が一丸となって進めるために宣言を行うと述べている。
 WWF(世界自然保護基金)がまとめたデータによると、海洋に流出するプラスチックごみの推定量は、年間800万トンで、2050年には世界の魚の総量よりも多くなるとされる。
pla-2 現在、プラスチックごみの削減に向けた取組を宣言している全国の自治体は、39都道府県を含む166自治体で、合わせた人口規模は1億1859万人となっているが、東北6県のうち、宮城、秋田、山形の3県はまだ宣言を行っていない。(令和3年11月15日現在)また令和3年度に米沢市の一般家庭から排出されたプラスチックは、ペットボトルが156.8トン、プラスチック関係が515.3トンの計672.1トンだった。(写真左:米沢市プラスチックごみゼロ宣言)

 米沢市としての「プラスチックごみゼロ宣言」に対しての具体的な取組としては、
1 川から海へプラスチックごみを流さないことを目指し、ポイ捨てをしない、させない意識づくり、環境づくりに取り組む。
2 使い捨てプラスチックの使用削減を広く呼びかけ、マイバッグ、マイボトル、マイはしの活用を推進する。使い捨てプラスチックの使用削減に取り組む事業者と連携する。
3 ライフスタイルを見直し、環境、人、地域、社会に配慮した消費行動、「エシカル消費」ができるよう、情報発信と環境教育を強化。
4 プラスチックごみの分別徹底、リサイクルの推進、ごみの排出量の削減。
5 市民、事業者、行政が一丸となり、プラスチックごみゼロを目指す。
の5項目を挙げ、
 米沢市役所内においての当面の取組では、
①職員のマイバッグ、マイボトル、マイ箸の活用の推進、②会議等でのペットボトル飲料の配布の取りやめを実施する。米沢市では宣言した時点では、具体的な削減目標は定めていない。まずは市民への周知と啓蒙、啓発からスタートしたい考えだ。